在宅看護として求められる事

 私は看護師として、肢体不自由施設、脳神経外科、整形外科、手術室、重度認知症のデイケア、精神科訪問看護など、30年間携わってきて、今訪問看護についての「思い」を少し述べたいと思います。

 

 これからの訪問看護は対象者がどのように生きたいと願っているのか!どんな人生の最後を迎えたいと思っているのか!…それをサポートしていく事と考えています。

 

~いかに生きるか、いかに死ぬか~

 

 最近、エンディングノートを書き始めたという方もいらっしゃいます。その方の生きてきたあかしを大切に、また今どう生きたいのかを共感し、看護という立場でケアを行っていく事。

 それは、身体的、精神的、社会的に……トータルにその人を見つめて客観的判断に基づいてその人らしさを大切にしながらケアしていく事。それは看護師にしかできないことだと思います。

 

 高齢化、在宅化が加速していく現代社会において、これからの訪問看護に求められる役割は大きく、そういった意味においても訪問看護はレベルの高い看りの看護の提供をしていかなければならないと思います。