~類似薬品について~

 最近のニュースで類似薬品よる事故について聞きました。これまでにも処方間違え等による事故が報告されており、死亡に至ったケースもあります。                                           

 訪問看護において直接医師より処方を受けたり、薬局で自分で薬剤を調合したりということは殆どありません。しかし、私たちは訪問先で、何らかのお薬を内服されている方が殆どです。見慣れた薬品名や処方量で、何ら疑いをもってみることも殆どないかもしれません。病院内でのヒヤリハットで1位を占めるのが誤薬、2位が転倒です。いかなる改善策や注意をはらっても、なくなることのない薬品に関する取扱いです。

 このニュースを聞いたときにまず思うのが、薬剤の3回の確認(注射液などの薬品名)です。1回目は薬剤を手に取ったとき、2回目は準備するとき、3回目は実際に薬を与えるときです。大切なことは、基本を忘れず、きちんと確認すること、思い込みや、習慣的なことにとらわれずに取り扱っていくことです。

 類似薬品には次のようなものがあります。

    タキソール → タキソテール

    アマリール → アルマール

    ウテメリン → メテナリン 

    メイロン  → メチロン 等                                              薬の効果と共に副作用も常に観察していかなければなりません。再度、利用者様の処方を見直したり、内服方法や副作用のチェックも必要です。薬剤管理の徹底や与薬時の確認など心がけていきたいと再認識させられたニュースでした。