《代表取締役》

宮本 智次 (作業療法士)

 私が訪問リハビリにかかわったのは、平成8年でまだ病院勤務の頃でした。当時介護保険制度がなく病院からの訪問リハビリはほとんど行っていない頃でした。そのころに通院できなく心身機能が低下していく方々や、在宅での生活に不安を抱える家族の方々が多くいらっしゃいました。

 介護保険制度が施行され、通所サービスを利用できるようになり在宅で閉じこもりの方々は減少したかと思います。しかし在宅でのリハビリは十分でなく、サービス供給量の不足からケアマネージャーからは訪問リハビリは名前だけのサービスと言われていました。また、介護保険施行当初は、今までリハビリテーションを受けたことのない方々が地域にこんなにも多いのかと思い、通院できる方や病院でのリハビリを受けられている方は恵まれているということを強く感じました。更に病院勤務時代に行っていたリハビリが果たして利用者様に満足して頂いていたのかという思いが強く残りました。

 利用者様に満足していただけることが訪問リハビリを行う我々の達成感につながること、そして人間的に成長させていただいているということを多くの皆様より学ばせて頂いています。

 また、他職種の方々にも訪問リハビリを身近に感じていただくことでリハビリテーションの概念をケアの中に取り入れていただけるよう、連携しながら利用者様の在宅生活を支援させていただくことがわれわれリハスタッフの役割であると思っています。

 介護保険の趣旨である「まずリハビリ」という意識を地域の方々に持っていただけるように、「リハビリが必要な時に必要なだけ提供できる」環境作りに当社はチャレンジしています。